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仔犬のすてっぷ

第35章 仔犬達の宴のなかで (エッチシーンあり〼)


 僕の肩を抱く大きな、温かい手…

その手に少し力が入ると、僕をぐいっと抱き寄せる。

僕は、誰に言われるわけでもなく目を閉じた。

僕の鼓動が早くなる。
ドキドキして…そして、何だか気持ちが高まっていくのが判る。


「…………ん……」

 温かい唇が僕の唇に覆いかぶさり…僕はそれを受け入れた。
僕の口の中に入って来た蒼空の舌が僕の舌に寄り添うように重なり、すり寄ってくる。


キスから焦らしてくるなんて。

 彼のことだから、もっと強引に絡まって激しく攻めてくると思っていたのに。



蒼空はキスでもイタズラが好きなのか、な?


「ん…ん……」

 ただ、すり寄るだけの蒼空にしびれを切らした僕は、彼を迎え入れようと舌をずらした。

そのとたん。


ぬるうっ!

 待っていました!と言わんばかりに激しく絡みついてきて…たまらず僕は身体を震わせる。


「んあ…ふわ……んんっ………」



はげしい……

僕の舌が、色んな方向に持っていかれちゃう。
たまらず逃げようと口を離そうとしたけれど、それが判っていたかのようにきつく抱きしめられて


「…んんんっ!ふううんっ?!」

 一瞬強く吸い上げられたかと思うと、次の習慣にはスルリと舌が離れていく。


息ができる…


 すはあっ!吐息を吸い込んだところを狙って再び舌が僕に絡みついてきて……

ぷるぷるっ……

僕の身体が、何かに感じて小刻みに震えて……





何だろう……すごく、気持ちがいい……






「・・・キスでイキそうになってないか?」

 ほわああん…と不思議な感覚に包まれて、僕はその余韻に浸っていた。


 胸元を、暖かな手が優しく撫で回し始めても、キスの余韻で僕は放心状態のままだった。


「…あ、うん?!」

ぞくぞくっと粟立った身体にようやく我に返った時には


こりこりっ…
「はうん!」

 蒼空の手が僕の乳首を両方とも摘んで弄んでいて……



それだけで僕の体の奥が熱くなっていく・・・。


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