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僕達の日常-血始し編-

第2章 ~3人それぞれとの放課後~

「それなのに、なんで渡してんのよ!?」

「こちらのお客様は、事前にご予約されていましたので、予約分で別に取り置きしてるんです…。」

「そんなの不公平じゃねえか!!」

ガラの悪い彼氏は、怒鳴りながらレジ付近に置いてるポールを蹴り飛ばす。

「なんで、予約してる奴だけ取り置きなんだよ!?
予約してるしてない関係なしに、平等で配れよ!!」

「そうよ!!
ねえ、ちょっとアンタ!!」

「えっ…?」

カップルの彼女の方が、イライラしながら僕に声をかける。

「参加券、譲ってよ!」

「そうだ、金払うから譲ってくれよ!」

えぇ、なんでそうなるの…?

「嫌です…。」

断ると、2人の怒りの矛先は今度は僕に向けられた。

「なんでよ!?
金払うって言ってんでしょ!!」

「良いから譲れよ!!」

「俊樹君…。」

怖くなって思わず、俊樹君の後ろに隠れる。

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