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僕達の日常-血始し編-

第2章 ~3人それぞれとの放課後~

「郁、こんな奴ら無視して行くぞ」

そう言って、僕の腕を握って店から出ようとする俊樹君。

「ちょっと、待ちなさいよ!!」

「おい、待てよ!」

カップルの彼氏の方が、俊樹君に掴みかかろうとする。

「俊樹君!」

「はあッ!」

「ッ!?」

俊樹君は、後ろ上段回し蹴りをカップルの彼氏の顔面に寸止めで放つ。

「お前らみたいな、ガラも質も性格も見た目も、何もかも悪いファンなんか相手もお断りだろうな」

「んだとッ」

「それに」

カップルの彼氏に向けていた脚をおろし、僕の頭に手をポンッと乗せる。

「俺の大事な友達に危害を加えようすれば、お前の汚い顔面に今度こそ蹴りを食らわすぞ」

「なッ…。」

「俊樹君…。」

「あと、そこのあんた」

俊樹君は、カップルの女性の方を見る。

「な、なによ」

「口臭がエグいぐらいするんで、口開かない方が良いぞ」

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