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僕達の日常-血始し編-

第1章 〜プロローグ〜

◇角川学園4階・廊下◇

「おい、すみませんで済んだら警察いらねぇよ!」

「腕折れてたら、どうしてくれるんだよ!?」

「そんな…。」

人だかりの間から見ると、1人男子に如何にも不良の2人組が怒鳴っていた。

不良の2人も、きっと新入生だろう。

しかも、怒鳴ってる内容からして片方の不良と、あの男子がぶつかってしまったみたいだ。

で、男子が謝ってるのに対してそれを、文句を言っている感じか。

「今日の帰りに、病院に寄るから金寄越せよ」

「わかったら出せや、コラァ!」

うわぁ、このご時世にそんな古臭い言葉言う輩がいるんだね…。

「そんな、お金ないよ…。」

男子は、完全に不良達に脅えている。

周囲の野次馬達は、不良達が怖いのか遠回しに見てるだけの人達。

先生を呼びに行くかどうか迷ってる人達。

見てみぬフリをしている人達ばかりだ。

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