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僕達の日常-血始し編-

第1章 〜プロローグ〜

「はッ!」

相手の、突き出す拳を捌く俊樹君。

「はぁッ!」

「ぐはッ」

片方の不良は、俊樹君の上段回し蹴りを食らい、頭を押さえ込んだ。

「ざけやがって」

続いて、もう片方の不良は数多君に蹴りかかる。

「フッ」

だが、数多君はストッピングで相手の蹴りを止めた。

「なッ」

さらに、目突き(ビルジー)を繰り出す。

もしかして、あの動きってジークンドー?

「うおッ」

しかし、相手はギリギリよける。

数多君は、相手に休む暇を与える間もなく、フックキックをお見舞いしようとした。

「くそッ」

もう片方の不良は、後ろに下がってまたギリギリに回避した。

「へぇ、全部よけるとか意外にやるじゃん」

相手を見ながら、余裕の笑みを浮かべる数多君。

「数多のその動き、ジークンドーだろ?」

俊樹君の問いに、頷く数多君。

やっぱり、ジークンドーか。

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