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身代わりの妹が懐妊発覚して、そのまま皇帝の妻になりました

第3章 我を愚弄するとは……

 秀進の方も、女を抱く経験はないに等しいのか、女の柔かなデリケートゾーンへの愛撫は下手だと、蹴り上げたくなるほど痛くてかなわないのだ。
 生理の血が出るそこは、今はただただ、ヒリヒリと痛みが走っているだけで、ラブジュースが零れる事はない。
(いつまでソコを弄っているつもりなのかな? ああ、痛さのあまりに身体を離したい)
 猫なら猫パンチでもお見舞いしているところだろうが、足をしっかり組み込まれていて、体力の差もあるが怒り任せで推し進める秀進の気持ちが済むまで、身をよじったりしながら足をばたつかせてやめて欲しい事を伝えようとしても、秀進に勘違いされて、そんなに気持ちいいのか、このキツネ女め!などと罵られてしまう。
 愛のない愛撫でも、執拗に擦られれば嫌でもジュワッと溢れ出るらしい。
 秀進は、避妊するつもりはないようで乾いているから挿入しても大丈夫とかわけのわからない事を口走り、指で押し広げたあの入口から硬くなってきた一物を入れてきた。
「っつ!」
 さすがに声を押し殺したままではいれれない。
 小さくうめき声をあげたら、一瞬だが動きが止まった。
「やはりキツイか……。だが、太い部分が通れば楽になるそうだ」
 秀進も苦痛で顔を歪めているが、途中まで入れた状態で腰を動かしている。
 琴音の中で硬さを増した一物をゆっくりと抜いて、膣の外へ白濁をかけてコトを終えた。

「手荒な真似はしたくなかったのだが、貴女が招いた事なのだから仕方ないのだ。琴葉さんの身代わりをした自分を恨むがよい。部屋代は我が持つので、好きな時に部屋から出て行っても構わんぞ」
「呼吸が整ったら出て行きます」
 もう二度と誰かの身代わりなんてするものかと、琴音は心の中で決意を固くした。
 姉への怒りも沸々と湧いてくる。

「いつかは必ず、今回のお詫びをさせてください」
 琴音が静かな声でそう伝えると無言だが、秀進は頷いたので弁解のチャンスはあるのだと思う琴音だった。
「本当に申し訳ありませんでした。姉からも謝罪させます」
 そう言って、まだ乱れる呼吸のまま、衣服を身にまとうと琴音は深々と頭を下げて部屋からそっと出て行く。

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