私淫らに堕ちます
第7章 デート②
水族館の近くに美味しいと評判のイタリアンがある。内装がとてもオシャレで,雰囲気もよく,家族連れよりカップルが多い。
出てくる料理も素材にこだわり,一つ一つ丁寧に作っているのが分かる,とても上品な味で満足できるものばかりだった。
「とてもいいレストランね。わたしも一度はここに食べてきたいと思っていたのよ。どうしてここに予約を?」
予約をしているからとここに連れてきたのは彼だ。水族館からレストラン,料理の注文まで完璧にエスコートする彼は,まるで年上のように頼もしく感じた。
「ここには,何度かきたことがあるんですよ。とても美味しいので,ぜひ一緒にと思いまして。口に合いましたか?」
(へぇ~。両親はいないはずだし。誰ときたのかしら。もしかしてデート?)
いかにもありそうな話すぎて,胸がチクリと痛む。そうでなければ,こんなに女慣れしていない。
「とっても。すごく美味しいわ。で,一緒に誰と来たのかしら?」
気持ちを抑えて,笑顔にならない笑顔を向けた。自分でもなんだか笑顔が引きつっているような気がする。
だが,そんなこと気にした様子もなく,メインの肉を味わっている。
「ぼくは,肉親がいないんですよ。母の親しかった人に井坂さんっていう人がいて,ぼくも昔から付き合いがあった人なんです。その人が今では,まぁ,親代わりっていうのかな。井坂さんがここのレストランの常連で,何度かここへ一緒に来たんですよ。」
「両親がいないのに,慶吾はどうやって暮らしているの?その井坂さんっていう人と一緒に暮らしているのかな?」
「アメリカから帰ってきてから,ずっと一人暮らしですよ。井坂さんは大学の教授でして,そこで研究の手伝いをしないかって誘われたんです。バイト代を出すからと。これが結構いい給料なんです。別にお金がめあてでは,なかったんですが,井坂さんが,それだけはどうしても払うと譲らなくて。それと,母の遺産と+アルファーですかね。これでも一生働かなくてもいい財産はあるんですよ。」
「すごい金持ちなのね。羨ましいわ。そういえば,部活に入らないのは,バイトをしてるからだと聞いたわ。研究の手伝いってどんなことするの?」
出てくる料理も素材にこだわり,一つ一つ丁寧に作っているのが分かる,とても上品な味で満足できるものばかりだった。
「とてもいいレストランね。わたしも一度はここに食べてきたいと思っていたのよ。どうしてここに予約を?」
予約をしているからとここに連れてきたのは彼だ。水族館からレストラン,料理の注文まで完璧にエスコートする彼は,まるで年上のように頼もしく感じた。
「ここには,何度かきたことがあるんですよ。とても美味しいので,ぜひ一緒にと思いまして。口に合いましたか?」
(へぇ~。両親はいないはずだし。誰ときたのかしら。もしかしてデート?)
いかにもありそうな話すぎて,胸がチクリと痛む。そうでなければ,こんなに女慣れしていない。
「とっても。すごく美味しいわ。で,一緒に誰と来たのかしら?」
気持ちを抑えて,笑顔にならない笑顔を向けた。自分でもなんだか笑顔が引きつっているような気がする。
だが,そんなこと気にした様子もなく,メインの肉を味わっている。
「ぼくは,肉親がいないんですよ。母の親しかった人に井坂さんっていう人がいて,ぼくも昔から付き合いがあった人なんです。その人が今では,まぁ,親代わりっていうのかな。井坂さんがここのレストランの常連で,何度かここへ一緒に来たんですよ。」
「両親がいないのに,慶吾はどうやって暮らしているの?その井坂さんっていう人と一緒に暮らしているのかな?」
「アメリカから帰ってきてから,ずっと一人暮らしですよ。井坂さんは大学の教授でして,そこで研究の手伝いをしないかって誘われたんです。バイト代を出すからと。これが結構いい給料なんです。別にお金がめあてでは,なかったんですが,井坂さんが,それだけはどうしても払うと譲らなくて。それと,母の遺産と+アルファーですかね。これでも一生働かなくてもいい財産はあるんですよ。」
「すごい金持ちなのね。羨ましいわ。そういえば,部活に入らないのは,バイトをしてるからだと聞いたわ。研究の手伝いってどんなことするの?」