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私淫らに堕ちます

第1章 出会い

 もう9月も終わろうかというのに,まだ暑い日が続き,一歩快適なクーラー空間が出ると,むわっとした生温かな空気が迫ってくる。

 3階の校舎から栞が外を見ると,バティングの練習なのか,気持ちよいくらい打球の音がし,キビキビと動いている。

 そんな放課後の高校らしい姿を目に映しながら,栞は先ほどの授業のことを考え,胸の高まりが止まらない。

 大学を卒業して,4月からこの学校に赴任し,それほど問題という問題もなく過ごしてきた。

 担任をもっていないという気楽さもあるだろうが,まずは順調といったところだろう。

 だが,それは先生としての教科指導といっての仕事の中での話である。

 初めての仕事,慣れない環境という中で,実は仕事だけに集中できないことに悩まされてきた。その悩みというのは,3年A組に在籍する男子高校生のことだ。

名前を相馬春樹という。

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