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蜜と獄 〜甘く壊して〜

第6章 【あなたに壊されたい】






〈あなたは神楽坂紗衣さんですね〉




一瞬、目を逸らしてしまった。
亀頭を強く握ってしまい大きく喘がせた。
すぐにページは捲られた。
手帳に視線は集中する。




〈どうか、声を出さず続けてください
私は神楽坂雪江様より
あなたの居場所を突き止めてほしいと依頼された者です〉




名前を見た途端虫唾が走った。
とうとう、此処まで来たか。
直接お店にまで来るという事は全部知られてしまったという訳か。




「気持ち良いですか?」といつも通りの接客を続ける。
私自身もマジックミラー越しのボーイさんに見つからないよう努めた。




〈手荒な真似をしてすみません
本当にあなたかどうかを調べる為にこちらに潜入させて頂きました〉




もうここでシラを切っても遅いだろう。
この後すぐにでも彼は母親に現状を報告するだろうし、外堀を埋められては何も反論すら出来ない。
探偵まで雇って動いてくるとはね。
すでに縁を切っていたはずだけど向こうはそう受け取ってなかったみたい。




〈雪江様はあなたとお話したいそうです、この後会われますか
OKならローションを垂らしてください〉




この人……ちゃんと計算して最初からこう書いていたのか。
そろそろローションを追加しようとしていた頃合い。
でも会うつもりはない。
それを拒否すれば乗り込んでくるだろうか。




とりあえず一度蹴ってみる。




「オプションサービスしますね」




そう言った私はローションではなくペニスに唾液を垂らした。
“会わない”という選択肢だった。




こんな潜入いくらでもしてそうだ。
だったら思いきり喘がせて射精させる。
僅かに痙攣しながらもまだページを捲ってくる。
2枚捲ったけどきっとOKの場合と違った場合どちらも用意していたのだろう。




〈では後日改めて再度伺います
逃げられても無駄ですよ、必ず突き止めますので悪しからず〉




「あぁっ…!」




ムカついたからその手帳の上に射精させ自身の精液で文字を隠してあげた。




「エヘヘ、たくさん出ちゃいましたね?」




慌てて拭いてるのウケる。
そそくさと直し、乱れた服も自ら直してる。
隣に座り、いつものようにハグをし耳を舐めてあげますね。
結構これ悦ばれるんですよ、オジサマ達には。









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