蜜と獄 〜甘く壊して〜
第6章 【あなたに壊されたい】
「ごめんなさい、勝手に決めて」
「理由、聴いても良いか?」
「No.1になれたし、此処でしか見れない景色たくさん見れました……一番良い時に去る方が良いのかなって、あ、勿論今ある指名は全部消化してからですけど」
「紗衣的にはちゃんと納得してるんだな?」
「はい、納得して出した答えです」
「だったら何も言わない……正直そうして貰えると助かる」
「え…?」
「もう他人のチンポ握らせないで済むな」
「え?妬いてたんですか?その顔で?」
「おい、どういう意味だ」
「え、まさか紹介しておいて?この世界に引きずり込んでおいて辞めて欲しかったんですか?今更?この期に及んで?」
「や、やめろ……ああ、そうだよ、どんな気持ちで見てたかお前知らないだろ」
「どんな気持ちだったんですか?斡旋して超絶後悔してたんだ?No.1にさせてやるって豪語しておいて?」
「こんな惚れるとは思わなかったんだよ!あぁ、畜生!」
「キャッ…!」
羽織っていたモノを剥ぎ取られ身体中に紅い印を散りばめられました。
たくさん付けてください。
あなたのモノだとひと目でわかるほどに。
キスマークからのクンニでイかせて。
何度も何度も愛撫されて絶頂するの。
このセックスが大好き。
朝方、後ろからハグされてる状態で目が覚めると薬指に指輪が嵌められていた。
(えっ?)と起き上がると堤さんも目が覚めた様子で。
「結婚しよっか」って一言。
こんな幸せな朝を迎えた事がない。
また泣いちゃいます。
「お前が辞めるまでは言わないつもりだった……流されて欲しくなかったからな、でも俺の気持ちはとっくに決まってたよ」
「嬉しいです……でももう少しだけ待ってくれますか?」
「ん?待つって?俺と一緒になる気ないの?」
「いえ、ちゃんと最後まで勤め上げてから答えたいので」
「真面目だな、そういうとこにも惚れたんだけど」
「んふふ、まだ公表とかしないでくださいね?」
「しねぇよ………」
「ん?何か言いたそうですね?」