蜜と獄 〜甘く壊して〜
第7章 【決断の時】
一旦ベットから下りて、その場でつなぎを脱いでショーツを履いたまま再び一崇さんの前に座った。
Tシャツを目の前で脱いで下着姿になったら合わせていた視線を外し、ゆっくり背を向けた。
「紗衣……」
どんな顔してる…?
見るのが怖い。
引いたかな。
あなたと同じ龍を彫った事。
ギュッと後ろから抱き締められて
「最高だよ、紗衣……すげぇ綺麗だ」とそのまま顎クイされて唇が重なった。
その後は宣言通り壊れるほど愛されたの。
芯から震えた。
こんな快楽がまだあったなんて。
バックで突かれながら何度も絶頂を迎えて。
私の背中の龍に興奮してずっと勃ちっぱなしだった。
「あぁっ…紗衣凄いっ……中でイキそう」
「ハァハァ……出して、中に出して…っ」
「あぁ……紗衣、愛してる」
「私も、愛してます」
明け方近くまで私を解放してはくれなかった。
絶倫過ぎるよ、もう。
3年分一気にヤリ過ぎ。
終わった後もずっと私の刺青を見つめてたらしい。
そしたらまた元気になったそうで。
朝起きてすぐのシャワールームでも私たちは繋がっていた。
「もう離さないぞ……紗衣…っ」
「ハァハァ……離さないで…っ」
心の底から誓うよ。
私はあなたを離さない。
二度とあなたから離れません。
この命が尽きるまであなたと共に。
「おめでとうサエ」
「ありがとう、エレンたちも」
「ウフフ、そっちは先に新しい家族が増えるしハッピーハッピーね!」
先に籍だけ入れていたエレンとデュークもこの度一緒に挙式をあげることになった。
そして、エレンの言った通り、私はお腹の中に一崇さんとの子供を授かった。
つわりが落ち着いてからの挙式でゆったりしたドレスに身を包む。
ガーデンウェディングで二組のカップルが愛を誓い、指輪を交換し、誓いのキスを行った。
私たちは私たちらしく、書道と絵画を融合したパフォーマンスを披露する。
“感謝” “愛” の言葉と幸せを象徴する蒼い鳥が徐々に羽ばたいていく姿。
勿論、ウェディングドレスに書道液と絵の具が飛び散っていて何とも言えない集合写真だ。