蜜と獄 〜甘く壊して〜
第2章 【快楽主義の射精術】
そう言う私に更に驚いていたな。
父が残してくれたお金を使っても、まだ使い切れない額を銀行に預けている。
それとは別に自分で稼いだお金も。
一応、困らない程度には自分のお金だけで生活出来ている。
施錠した途端、野獣と化す堤さんはところ構わず私を襲う。
「だから……先にシャワーだってば…っ」
「待てねぇよ」
「ちょっ……やだぁ…!」
スキニーパンツに白シャツだった私。
シャツは捲られスキニーも腿まで下げられた。
キスと手マンで濡らされ後ろから挿れられる。
まだヒールすら脱がせてくれないの。
「すんなり挿入るじゃん……言っとくけど俺、仕事終わりの紗衣抱くのめちゃくちゃ興奮するから……客のチンポしこって濡れまくりなんだろ?ハハ……すげぇ締める」
何を言ってもどう足掻いても、あなたが抱くと言えば拒否権ないじゃない。
声を押し殺して耐えていたら顎から後ろを向かせてキスしてくる。
身体を捻ればまた違うところに当たってイキそうになる。
「欲しかっただろ?俺にこうされたかったんだよな?」
答えはどちらにしてもこの後待ってるのは追撃ピストンだ。
堤さんのは半端なくて毎回失神寸前までいく。
優しくして…と頼んでも熱っぽい目は許してくれないから。
「お願い………もっとして」
こう言うしかないじゃない。
堤さんが気持ち良く終われるようにするには時として演じきる。
結局、追撃ピストンで連続アクメに遭わされるのだけれど。
今日は大丈夫…と思っていても最後は痙攣しながらイキ狂ってる。
とことん淫らなオンナにされる。
自ら懇願するオンナに。
だから、堤さんとの身体の関係は続ける自信がないの。
骨の髄までしゃぶられて壊されそう。
決して深入りははしないって決めてる。
あんなキスをされても、優しく抱かれても。
チャプン…と鳴るお湯の音。
一緒にシャワーを浴びた後、
猫足バスタブに入りうなじや肩にキスしてくる堤さんの腕の中に居る。
玄関フロアで抜いた後は全部洗ってくれた。
肩から肩甲骨辺りにまで唇を這わせ印をつけてくる。
されるがままの私は少し放心状態だった。