蜜と獄 〜甘く壊して〜
第1章 【業界未経験の需要】
「あぁっ!出ます出ます!それダメですぅ〜!」
「フフフ、これ弱いね?そんな顔されたらもっとしたくなる……ダメ?」
「ハァハァ……まだイキたくないです」
「うん、わかってる……イかせないよ?」
「リリカ様〜」
寸止めばかりしていると、かなりの汗を掻く。
体臭や加齢臭が鼻をツンとさせるがそれも上手く興奮材料に変えなければならない。
座らせて後ろからの手コキ。
手錠されてる腕は頭の後ろで組ませる。
耳朶噛まれるのも好きだよね。
鳥肌立てて悦んでる。
時間ギリギリまで寸止めさせた。
「ねぇ、このまま帰れば?」
出させないのもアリかなって提案する。
出したいと懇願させる為。
案の定必死にお願いされて焦らして、地獄を味わせてフィニッシュ。
「ありがとうございます、リリカ様…」
アイマスクを取ると初めて私を見る目は更に興奮していた。
「気持ち良かったね」と言ったら満足そうに笑う。
今日も射精出来て良かった。
ホッとして最後の常連客を見送った。
「お疲れさまです、リリカさん」
ボーイさんが声を掛けてくれる。
彼もまた、私を好きで居てくれるひとり。
名札を見て名前を思い出すくらいの関係性だけど。
手を引かれたら尻尾振ってついて来る可愛い子。
さっきまで使ってた部屋だからこそ興奮しちゃうでしょ…?
マジックミラーを消して誰にも見えない空間を作り出す。
鍵を締めて2人きり。
わかってる。
キャストとボーイの恋愛もご法度なことくらい。
でも甘い蜜はこちら側も吸いたいの。
「もう勃ってるの…?良い子ね」
「はい……」
そっと仮面を外しキスをした。
ズボンのファスナーを下ろし固くなったオチンチンを手コキしてあげる。
「声出さないで、バレちゃう」
スカートを捲りショーツをズラすの。
「来て…」と言えば悦んで挿入してくる。
壁際の対面立位で激しく交わる。
ずっとお客様の手コキしてるとね、やっぱり欲しくなっちゃうから。
手っ取り早いボーイさんは打って付けなの。
時間も限られてる中で性欲処理出来る。
バレたらクビだろうな。
それもスリルあって丁度良い。