蜜と獄 〜甘く壊して〜
第5章 【絶頂地獄の成れの果て】
「あっ……んんっ…やっ…」
「嫌じゃないだろ?身体は正直だぞ?」
舐めながら喋んないで……敏感なとこに当たる吐息だけでイキそうになる。
ギュッと髪を掴んでしまった。
「ハッ……可愛い」
嗚呼………堤さんの頭がめちゃくちゃ動いてる。
上下左右至る方向に動いて私の愛液を吸って舐め回す。
すぐ後ろの壁に手を付かないと脚がガクガクしてきた。
イキ顔見たさに視線を向けるのもゾクゾクして今にも昇天しそうだ。
腿の内側まで愛液が垂れていく。
勃起したクリトリスを更に突出させて中の指はGスポットに。
「あぁっ………イク、イクイクっ!」
大きく2回痙攣しました。
おそらく潮も吹いたかと思います。
頭がボーッとしていて抱きかかえられる。
「すまん、やり過ぎた、悪かったよ」
お姫様抱っこで浴室を後にし、少しフラつきながらもバスローブに袖を通す。
お水を口移しで飲まされ髪の毛を乾かしてもらう。
至れり尽くせりでベットまで運ばれた。
「今日はやめとくか、のぼせたな」
少し眠りたい……けど、触れていたいから私から胸に飛び込んだ。
いつの間にか安心して隣で眠れるようになったいた。
あんなに警戒していた相手だったのにね。
「ん………」
抱き締められながら眠りにつくのがこれほど心地良いとは。
もうきっと、この体温なしでは生活出来ないようになっているのではないだろうか。
優しく髪を撫でてくれるその大きな手も必要不可欠なのだ。
私は、堤さんを失えるのだろうか。
完全に失った時、どのくらいのダメージを受けるのか。
当たり前だった独りで眠る冷たいベットに戻れるのか。
違う誰かに抱かれた時、嫌でも思い出してしまうのではないだろうか。
また、堤さんもそれを乗り越える事が出来るだろうか。
ふと、いつもの悪い癖が出てしまっていた。
失うくらいならいっそ手放してしまおうか。
なるべく傷が浅いうちに断ち切ってしまえ。
でももう遅い事も充分理解していた。
ズブズブにハマってしまっている。
離れる隙きも与えてもらえない。
どんどん心は蝕まれてこの男に侵食されているのだ。