分け合う体温
第1章 ハジメテ
あの夜から、1週間が経った。
学校から帰って来ると、誰もいなかった。
一人、ため息を漏らす。
もう、悩むのは止めにしたい。
あの夜の事は、事故だって。
無かった事にしたい。
その時だった。
「由乃。」
振り返ると、理人が立っていた。
「お帰り。」
私は、また理人を無視して、ソファに座った。
「まだ、怒ってるの?」
そう言って、理人は私の隣に座った。
「はい、これ。」
理人は、私にケーキの入った袋を渡して来た。
「これで、機嫌直して。」
袋の中を見ると、私の好きな苺のショートケーキが入っていた。
いつの間にか、私の顔は笑顔になっていた。
理人は、こう言う人。
私の好きなモノを、一番知っている人。
だから、苦しい。
「なんで、あんな事したの?」
学校から帰って来ると、誰もいなかった。
一人、ため息を漏らす。
もう、悩むのは止めにしたい。
あの夜の事は、事故だって。
無かった事にしたい。
その時だった。
「由乃。」
振り返ると、理人が立っていた。
「お帰り。」
私は、また理人を無視して、ソファに座った。
「まだ、怒ってるの?」
そう言って、理人は私の隣に座った。
「はい、これ。」
理人は、私にケーキの入った袋を渡して来た。
「これで、機嫌直して。」
袋の中を見ると、私の好きな苺のショートケーキが入っていた。
いつの間にか、私の顔は笑顔になっていた。
理人は、こう言う人。
私の好きなモノを、一番知っている人。
だから、苦しい。
「なんで、あんな事したの?」