分け合う体温
第1章 ハジメテ
「あんな事……」
「私達、姉弟だよ。」
すると理人は、私を横から抱きしめてくれた。
「知ってるよ。」
「じゃあ、何でっ!」
「由乃が、好きだから。」
私達は、理人の腕の中で、見つめ合った。
ゆっくり、理人の顔が近づいて来る。
逃げようと後ろに下がったけれど、理人の唇は私を捉えて、離さなかった。
欲情のキス。
唇が離れた瞬間、理人は「好きだ。」と、呟いた。
「私達は、ダメだよ。」
「どうして?姉弟ってだけで、恋焦がれちゃダメなのか?」
「そうだよ。」
「理由にならない。」
私は、泣きそうになるのを押さえて、理人を見た。
理人も、泣きそうになっている。
「理人……」
こんな私に、恋焦がれているなんて。
「もう私に、近づかないで。」
そう言って私は、理人の側を離れた。
「私達、姉弟だよ。」
すると理人は、私を横から抱きしめてくれた。
「知ってるよ。」
「じゃあ、何でっ!」
「由乃が、好きだから。」
私達は、理人の腕の中で、見つめ合った。
ゆっくり、理人の顔が近づいて来る。
逃げようと後ろに下がったけれど、理人の唇は私を捉えて、離さなかった。
欲情のキス。
唇が離れた瞬間、理人は「好きだ。」と、呟いた。
「私達は、ダメだよ。」
「どうして?姉弟ってだけで、恋焦がれちゃダメなのか?」
「そうだよ。」
「理由にならない。」
私は、泣きそうになるのを押さえて、理人を見た。
理人も、泣きそうになっている。
「理人……」
こんな私に、恋焦がれているなんて。
「もう私に、近づかないで。」
そう言って私は、理人の側を離れた。