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分け合う体温

第6章 再開で

「寒いな。」

「うん。本当。」

7年ぶりに会ったのに、出て来た言葉はそれだけ。

思った事は全部、吐く息に溶けて行った。


キスするでもない、手を繋ぐ訳でもない。

でも、愛おしさが溢れ出して。

ああ、今でも理人を愛しているのだと、私は感じた。


そして、3分程して私は、くしゃみを一つした。

「なんだか、風邪引きそう。私、行くね。」

堪り兼ねて、私は立ち上がった。

「待って。」

私の腕を、理人が掴む。

「待ってくれ。どうしても、言いたい事があるんだ。」

「うん。」

私は、理人と向かい合った。


「あの……彼氏、いるの?」

「いない。理人は?」

「俺も、彼女いない。」

息をゴクンと飲んだ。

「前に、約束した事、覚えてる?」

「一緒に住むって、話?」

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