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【改稿版】ガーディスト~君ヲ守ル~

第2章 依頼人

「何度も言いますが、ボディーガードはただ危険から依頼人を守るだけじゃないんです。お互いの信頼関係も必要です。だから依頼人を不安にさせないためにも、笑顔は基本なんですよ」


(信頼関係か……)


 今まで人を避けて生きてきた自分に、信頼関係を築くことなんてできるんだろうか。


 5年前、祐司は児童養護施設から出たあと、バイクの整備士見習いとして働きながらアパート暮らしをしていた。しかし2年後、とある事故がきっかけで乙姫コーポレーションの社長と出会う。そして3ヶ月前、ボディーガードとして働かないかと誘われたのだった。



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