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【改稿版】ガーディスト~君ヲ守ル~

第2章 依頼人

「根本様、こちらへ」


 ただならぬ雰囲気に動揺することなく、祐司は別室に根本を案内する。
 ソファーに座り、大量の汗をかいて息をきらしている根本を残して、とりあえずお茶でも淹れようと部屋を出ようとすると、


「ま、待ってくれ! 一人にしないでくれ! あいつが……あいつがっ……!」


 根本はひどく怯えながら、必死に祐司のスーツにしがみついてきた。


(あいつ……?)


「根本様、ご安心ください。社長が来るまで俺があなたをお守りしますよ」


 タイミング良く部屋に入ってきた護に助けられる。根本はガタイのいい護を見るなり、今度は護のスーツにしがみついた。
 


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