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【改稿版】ガーディスト~君ヲ守ル~

第2章 依頼人

 突然の来訪者は、まるで誰かに追われているかのようにしきりに背後を気にしていた。


「失礼ですが、どなたですか? 社長なら出かけていますが……」


 圭吾は冷静に応対する。


「わしはS会社を経営しとる根本や! すぐに乙姫を呼んでくれ!」

「わかりました。社長に連絡を取りますので、少々お待ちください」


 圭吾は根本は社長と顔見知りだということを瞬時に察すると、祐司に根本を別室に案内するよう指示を出した。


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