イラクサの棘
第16章 アナタニチカヅキタイ
潤side
戯れ合いながら2人が室内へ戻ってきた時、
並んでケーキを食べるとき
暖炉前のソファに移動してからも翔さんとは
何度も視線が絡み合った。
ホットウィスキーのグラスを持つ手が熱くて、
2人がかりで岡田先輩に腕相撲を挑んでる
様子を見ながら、小皿に盛ってくれた
ライラックの小花の砂糖漬けを口にすると
あまい味わいと香りが口内いっぱいに広がる。
片付けに立つ長野先輩の手伝いを
翔さんと2人でするけど
何気なく触れられる箇所が
熱を帯びるように感じてしまう。
「あーあ、やっぱ眠りこんだな。
こりゃ朝まで起きないパターンだ。」
この店のソファでよく寝落ちするという岡田先輩。
懇意にしてる長野先輩のお店だと気持ちが緩んで
寛いだらこんな風になるらしい。
「今夜はここで寝かせて
明日の朝俺がそっちまで送って行くから。
おまえらは2人で戻るといいよ。」
タクシーを呼んでくれて、
慣れた手付きで岡田先輩の胸元から
鍵を取り出して翔さんに手渡してくれた。
「ほら、しっかり戸締りしとけよ?」
「はい、長野先輩今夜はごちそうさまでした。」
「本当にありがとうございました。
岡田先輩のこと、よろしくお願いします。」
戯れ合いながら2人が室内へ戻ってきた時、
並んでケーキを食べるとき
暖炉前のソファに移動してからも翔さんとは
何度も視線が絡み合った。
ホットウィスキーのグラスを持つ手が熱くて、
2人がかりで岡田先輩に腕相撲を挑んでる
様子を見ながら、小皿に盛ってくれた
ライラックの小花の砂糖漬けを口にすると
あまい味わいと香りが口内いっぱいに広がる。
片付けに立つ長野先輩の手伝いを
翔さんと2人でするけど
何気なく触れられる箇所が
熱を帯びるように感じてしまう。
「あーあ、やっぱ眠りこんだな。
こりゃ朝まで起きないパターンだ。」
この店のソファでよく寝落ちするという岡田先輩。
懇意にしてる長野先輩のお店だと気持ちが緩んで
寛いだらこんな風になるらしい。
「今夜はここで寝かせて
明日の朝俺がそっちまで送って行くから。
おまえらは2人で戻るといいよ。」
タクシーを呼んでくれて、
慣れた手付きで岡田先輩の胸元から
鍵を取り出して翔さんに手渡してくれた。
「ほら、しっかり戸締りしとけよ?」
「はい、長野先輩今夜はごちそうさまでした。」
「本当にありがとうございました。
岡田先輩のこと、よろしくお願いします。」