イラクサの棘
第16章 アナタニチカヅキタイ
「翔、さん…あ、歩けない…よ…」
「分かったよ、ほら行こう。」
抱き抱えるようにしながら
風呂場に連れて行くと
するすると衣服を脱ぎ出して、あっという間に
産まれたままの姿になる。
「っ熱い…翔さん…俺の身体……へん?」
真っ白な素肌に染みひとつない美しい裸体
しなやかな胸元に、優美な曲線の腰回り
そしてしっかりと勃起する潤の中心部分。
薄っすらと毛を纏わせながら
静かに佇むソレは立派にそそり立っている。
「ちっともヘンじゃない。
潤は、普通に健康的な身体だよ。
それにとてもきれいだ。」
俺の視線から逃れたかったのかギュッと
しがみついてくる。
「翔さん……後で、来てね。」
「ああ、風呂で寝落ちして溺れるなよ?」
※ ※ ※
潤side
どうしちゃたんだろ?
全裸になって翔さんに全身を見てもらって
抱き着いちゃうなんて…
でも、翔さんは
ぜんぜん怒ってないし、拒絶もされなかった。
最後にはきれいだって言ってくれた。
俺の身体はこれで普通なの?
ちゃぽん
しずかに湯に足を浸してみる
「はぁ…熱い…っ気持ちいいっ…」
お湯に浸かったとたん下腹部に熱が集まりだす。
自分で抜いちゃってもいいぜなんて
翔さんは笑って言ってくれたけど
どうやって?
普通ってどうやってするの??
早熟な同級生に比べて
どちらかと言えば奥手だったし
正直言うと、自慰だって智と知り合ってから
智に手解きをしてもらったんだ。
正式に付き合ったのは大学合格が決まった時。
だけどモデルを始めた
高校2年生のあの頃から
俺の身体は智の手で、男にされて
徐々に男を受容れる準備もされていた。
※ ※ ※
ふぇ…も、イキたぁ…やらぁ
こら、モデルが動いちゃダメだろ?
花が描きたいんだ
そう言われてたのに
彼の部屋に誘われて部屋へ入ると
後ろ手でゆるく縛られて全裸にされて
根元をきつく紐で縛り上げて
コスモスを一輪
尿道にそっと突き刺せられた
潤のかわいい一輪挿しは
よく動くからなぁ、上手く描けねえ
ごめ、も、やぁ、ひんっ