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イラクサの棘

第17章 暁ニナニヲオモウ




いつまでも過去を引きずって
恋愛やSEXへのトラウマを抱えてる
こんな俺なんて
面倒くさい奴って思わないのかな?




あんなに全てを赤裸々に話してしまった。

過去の男との性体験の告白だって
自分だったら呆れ返って
きっと、最後まで聞いたりせずに
うんざりして言葉さえ遮ってしまうと思う。



潤、おはよ…キスがいい?
それともリハビリ?
おまえはどっちがいい?



…翔さん…
どっちも、…両方がいいな…


ゆったりとした優しい口調の問いかけ
翔さんのやわらかな微笑みも
まだ夢のつづきだと思ったんだ。
だから、どっちも両方がいいなんて口にしたら、


嬉しそうに微笑む翔さんが
キスを落としてくれて、
やっと夢じゃないんだって目覚めた時に、
自分の中心が反応して勃ってるって気づいた。 




…ァァン…んぁ…しょさ…できなぁ
…んふ…やぁ…



怖気付いてイケないって泣く俺の
涙を吸い取りながら


「潤、目を開いて、俺を見ろ。」



もう…翔さんしか見えない

翔さんだけを捉えてる脳内
ドキドキする俺の胸の中は翔さんだらけだ。

俺の目の前には翔さんだけが存在してる。



 

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