イラクサの棘
第30章 イトナミ
「でも、契約書…置いてきちゃった
あん、翔…そこ、もっと奥…ぁあ!!」
「潤、おまえの過去もトラウマも
丸ごと俺に預けろ、託せ。
悲しみも、さみしさもぜんぶ俺が吹き飛ばして
おまえの未来を輝かせてやる。」
「翔に、丸ごと?…俺のぜんぶ?
いいの…あっ、ぁあ、…乳首、ゃあ!」
乳首をキツめに齧ってやると
更にいやらしい嬌声をあげながら激しく腰を
振り続ける。
恥ずかしい部分なんて思わなくいい
潤、本来の快楽への弱さは
おまえの魅力の一部に過ぎないんだ。
「翔っ、…ぃくぅ…乳首ぃィ…ひやぁんん」
白濁を吹上げて絶頂を迎える潤と
呼応するように、俺も潤の最奥へ滾った熱の
有りったけを注ぎ込んでやる。
契約不履行にはさせない
異議申し立ては一切無しだ
潤、おまえの人生を更に上書きして
塗り替えれるのは俺だけだから。
声が枯れるまで泣かせて
意識を飛ばして眠りについた潤。
しっかり寝入ったことを確認してから
汚れた身体を脱ぐって中に注ぎ込んだ俺の
精液も掻き出しておいてやる。
翌朝、潤に不快感が残らないように
目覚めた時、俺との初めてのセックスの
余韻をより甘美なものにしてやりたい。
あどけない寝顔をみせる潤を
俺の腕にしっかりも抱きしめて
おだやか寝息を聞きながら俺も深い眠りに落ちた。