イラクサの棘
第35章 朝のヒカリ
「朝からそんな格好で
誘ってんのか?試してるのか?
言っとくけど、俺のおまえへの愛は
底無しだからな。」
「なに?わかんない…ぁあん…
誘ってなんか…翔さぁんっああ、違ぅ…」
目の前には海と空
蒼と藍の色味が混ざり合う色が
果てしなくどこまでも続く風景。
水平線のその先に海と溶け合ってる
はるか彼方、そのきらめく部分を
もっとよく確認したくてベッドから降りて
窓際に立ってただけなのに…
だってパジャマも下着も
見当たらなかったから
ほんのすこしの好奇心と
翔さんにたくさん愛された優悦で
すこしだけ大胆になってたのかもしれない。
両腕を交差させて
翔さんの右手が左の、左手が右の
胸の突起に触れてくる。
覚えたての翔さんの指の愛撫を
待ち侘びてるみたいにふたつとも
ぷくりと膨れて主張してきてて恥ずかしい。
「かわいいな、潤の乳首
すぐに反応して膨れてくるな。
もっと弄ってほしそうぜ。」
「ンンっ…違う…ぁう、んやぁ…」
目覚めたとき、身体のあちこちが、
軋むような、気怠さと若干の痛みは
感じたけど
べたつきや、ぬめりはキレイにされてて
眠り込んだ後で、翔さんが丁寧に
事後処理をしてくれたんだとわかった。
あれだけ中に出された後孔も
すこし疼きはするけど、不快感も無くて
放たれたぬかるみを自分の手で掻き出したり
拭わなくても良かったから。