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イラクサの棘

第35章 朝のヒカリ




脱力しきった全身を委ねるように
翔さんに抱き抱えられる。

「ごめんなさ…どうしよう…俺、お漏らし…
我慢できなくて…でちゃった…」

「ハハッ違うよ、潤。
これは、潮だよ。」

「シオ?…なにそれ?」

丁寧に磨き上げられてる
窓ガラスには濡れて伝い落ちる透明な雫
俺が吐き出したもので汚れてしまって
絨毯には水溜りの染みが生まれていた。


「よく見てみろよ、ほら。
窓に飛び散ったの白く濁ってないだろ?」

「……ん…ぅん…」

「おまえが、潤の身体が潮吹きしたんだよ。
尿とも、精液ともちがう体液を
噴き出したんだ。
さらさらしてて匂いもないだろ?」

「なんで??
俺の身体…やっぱり、おかしくなったの?」


潮吹きなんて知らない。
以前恋愛してた時だって、
智からそんな言葉教わったりしなかった。
尿とも精液とも違う体液ってなに?
不安が込み上げて、翔さんに問いかける。


「ったく。
俺のテクニックがめっちゃ良過ぎて
めちゃくちゃに感じてくれた潤の身体が、
気持ち良くて
女子みたいに潮吹きしちゃったんだよ。」


抱き上げてくれる翔さんの顔が
なんだかいつもより
だらしなく微笑ってるように見えた。


丁寧な身体の仕組みについての
レクチャーは、ベッドに寝かされて
翔さんに奥深くまで貫かれながら。

絶え間なく喘ぎ声を漏らす最中
女性でも、なかなか潮吹きはできない事
男の潮吹きはほぼない程、ごく少数派だと
言うことを教わった。

俺は潮吹きが初体験だと伝えると
中を抉る翔さんの分身がもうひと回り 
質量も硬度も増えたように思えて
それから声が枯れるまで翔さんに責め立てられ
イカされまくった。




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