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イラクサの棘

第36章 報告



それにしても、あいつ分かってんのかな。


フロントスタッフに連泊に変更連絡をした時、
朝の清掃サービスは断ったから
2階の寝室は昨日のままの状態で
窓も拭いてねえし、シーツも布団も乱れたまま。
新しい恋人と初めてSEXした部屋で
昔の恋人へ会いに行く電話をする。




いいねぇ


俺ら2人で愛し合った痕跡が色濃く残る室内。
きっと潤は、
昨夜から今朝の2人を淫らで激しかった行為を
思い出しては
恥行ったり、頬を赤らめたりするだろ。



確かディナーのメニューに
ジビエ料理もあったかな?
乾燥してる潤の指先に
優しくクリームを塗りこんでやってもいいし、
ついでにあのかわいい唇にも。 
ポケットにハニークリームを忍ばせておく。




つぎの引き金は潤に引かせる


愛し合った残り香が充満する寝室で
潤が自ら、欲情してることに気づくように
あいつから俺を求めてくるまで

さあてと、
どのくらい時間を費やすか楽しみだな。



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