イラクサの棘
第39章 思惑
雅紀side
「あのさ雅紀、おまえモンブランケーキの
美味い店知ってるか?」
「モンブラン?うーんとね
少し遠くなら知ってるけど
どうしたの? 智兄?
食べらたいんだったら俺つくろうか?」
「いや、えっと…違うんだ。
ちょっとな、こんどこの個展に来る客でさ
俺の学生時代の後輩がいてな。
恩師の預かり物を届けてくれるんだけど
わざわざ東京から来てくれるからさ
そいつのさ、好物のモンブランケーキでも
用意しておこうなぁって思ったんだ。」
「ふーんそうなんだ。
智兄の後輩さんならやっぱり芸術関係の
お仕事してるの?」
「いや、大学教授の助手みたいな仕事
してるらしい。
実は、あんまり連絡とかとってねえからさ
たがらそいつと会うのも久しぶりに会うんだ。」
智兄が記憶の中の懐かしい日を
思い出していてるような
とっても優しい眼差しになってる。
「ねえねえ、お名前は?
なんて言う人なの?
俺もうーんと美味しいコーヒー届けるね。」
「お、おう。
えっと松本だよ、松本潤って名前。」
「へえ、タレントさんみたい
カッコいい名前だね、
じゃあ美味しいモンブランケーキの手配は
俺がしておくね。」
「えっ、そっか。あ、ありがとうな。
いつも悪いな。」
やっぱり来ちゃうんだ。
智兄が、鼻唄まで歌い出してる。
あれはすっごくごきげんな時なんだ。
ジュン
松本潤
なんでだろう
不思議だけど予感?みたいな…
港の朝市で出会った
あのとってもきれいな人だとそう思えるんだ。
どうか智兄を攫って行かないで。
「あのさ雅紀、おまえモンブランケーキの
美味い店知ってるか?」
「モンブラン?うーんとね
少し遠くなら知ってるけど
どうしたの? 智兄?
食べらたいんだったら俺つくろうか?」
「いや、えっと…違うんだ。
ちょっとな、こんどこの個展に来る客でさ
俺の学生時代の後輩がいてな。
恩師の預かり物を届けてくれるんだけど
わざわざ東京から来てくれるからさ
そいつのさ、好物のモンブランケーキでも
用意しておこうなぁって思ったんだ。」
「ふーんそうなんだ。
智兄の後輩さんならやっぱり芸術関係の
お仕事してるの?」
「いや、大学教授の助手みたいな仕事
してるらしい。
実は、あんまり連絡とかとってねえからさ
たがらそいつと会うのも久しぶりに会うんだ。」
智兄が記憶の中の懐かしい日を
思い出していてるような
とっても優しい眼差しになってる。
「ねえねえ、お名前は?
なんて言う人なの?
俺もうーんと美味しいコーヒー届けるね。」
「お、おう。
えっと松本だよ、松本潤って名前。」
「へえ、タレントさんみたい
カッコいい名前だね、
じゃあ美味しいモンブランケーキの手配は
俺がしておくね。」
「えっ、そっか。あ、ありがとうな。
いつも悪いな。」
やっぱり来ちゃうんだ。
智兄が、鼻唄まで歌い出してる。
あれはすっごくごきげんな時なんだ。
ジュン
松本潤
なんでだろう
不思議だけど予感?みたいな…
港の朝市で出会った
あのとってもきれいな人だとそう思えるんだ。
どうか智兄を攫って行かないで。