イラクサの棘
第39章 思惑
智side
自宅以外のアトリエ
俺意外に誰も入らせてた事のない場所。
美也子も、晶も、雅紀も
ここへは立ち入らせたことは無い。
実家の会社の倉庫の2階
不要になった物置場が
俺の作品が山積みになってた。
ガキの頃から手先だけは器用で
何かしらを作ったり、工作したりしてたものを
かあちゃんが保管しててくれた。
学生時代は、描きためてた絵を
まとめて実家に送りつけては
開封もせずにその物置場へ入れてもらった。
会社を手放すとき
父ちゃんの知り合いで倉庫業をやってる
おっちゃんが、
「智。おまえここ、使ってもいいぞ」
その行為にずっと甘えて
今では作品に取り組むときは
ほとんどこの倉庫内で創作活動をしている。
「どれだっけ…えっとこれじゃねぇ
んーと…あったあった!」
大学を辞めると決めて梱包した荷物
学生の頃の俺が描いていた作品集
今やっと開封した。
すこし黄ばんだスケッチブックが数冊。
その中に潤にもほとんど見せた事がないもの
潤、これはおまえに手渡したい1冊なんだ。
自宅以外のアトリエ
俺意外に誰も入らせてた事のない場所。
美也子も、晶も、雅紀も
ここへは立ち入らせたことは無い。
実家の会社の倉庫の2階
不要になった物置場が
俺の作品が山積みになってた。
ガキの頃から手先だけは器用で
何かしらを作ったり、工作したりしてたものを
かあちゃんが保管しててくれた。
学生時代は、描きためてた絵を
まとめて実家に送りつけては
開封もせずにその物置場へ入れてもらった。
会社を手放すとき
父ちゃんの知り合いで倉庫業をやってる
おっちゃんが、
「智。おまえここ、使ってもいいぞ」
その行為にずっと甘えて
今では作品に取り組むときは
ほとんどこの倉庫内で創作活動をしている。
「どれだっけ…えっとこれじゃねぇ
んーと…あったあった!」
大学を辞めると決めて梱包した荷物
学生の頃の俺が描いていた作品集
今やっと開封した。
すこし黄ばんだスケッチブックが数冊。
その中に潤にもほとんど見せた事がないもの
潤、これはおまえに手渡したい1冊なんだ。