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イラクサの棘

第41章 再会

翔side


平日の木曜日

午後から個展を訪問する日
潤の壊れてた眼鏡の修理とコンタクトの
購入に大型ショッピングモールへやって来てる。


 
「へえ、朝からけっこうな賑わいだな。」

「ホントだね。
いろんなお店がはいってるから
幅広いお客さんが来るんだろうね。」

「まあな、お、あそこだろ?」


朝からテンション上げ気味な女性店員が
俺らの対応をしてくれる。
他の店員がちらちらと見てくる視線は
気にせず無視しておく。


「はぁ、3日もかかるってどうしよう。」

「いいんじゃねえの。
近くにはいろいろ観光スポットもあるし
3日後にまた取りに来りゃあいいだろ?」

「うん、じゃあそうするね。」


上下真っ黒のシックな装い。
胸元にきらりと輝きを放つ宝石は
潤のつややかな肌をより引き立てる演出を
醸し出していた。
クラッシックなカットだが、石自体が
大きめのものだから、
男がしててもデザイン的にはなんの問題もない。


コンタクトを購入し、裸眼でも
よく見えるようになった潤が
くるくると首を振って辺りを見回していた。

ゆったりとした襟元から見える鎖骨。
きらりと光る金剛石は潤が首を振る度に
光を放ちながら揺れて
艶めくように胸元をより美しく演出してる。



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