イラクサの棘
第42章 勢揃い
雅紀side
「いらっしゃい……おう、雅紀かぁ…」
昨日もそわそわしてた智兄
今だって、立ち上がりかけて俺だと
分かった途端にがっかりな顔。
「智兄、
今日はお客さん連れてきたんだよ
こっちがね、二宮和也って俺の親友。
ほら、お見舞いに来てくれたときに
話した、親友って…アレ?ねえ、聞いてる?」
智兄の視線が俺もニノも通り越して
後ろにいっちゃってる。
そりゃそうだよね…
遅れて入ってきた2人を見た途端に
眠そうだった智兄の目が見開いちゃってる。
腕組みしてる腕につい力が
入っちゃうみたいで、
イタイだろってニノにゲンコツされちゃった。
「…………」
「智兄?あっあのね、そっちの2人が
翔ちゃんと潤くんって言って?
あの時迷子になった晶を助けてくれた
2人なんだよ?
今日偶然、お店に来てくれたから
うれしくて話しかけちゃってんだ。
そしたら、2人が智兄の個展の
パンフレット持ってたからね、
だから、…俺が一緒に…連れて…」
「おい、雅紀あの絵の説明してくれよ。
おまえだって知ってんだろ?」
馬鹿みたいに1人で喋り続ける俺の腕を
ニノが引っ張っていってくれた。
「いらっしゃい……おう、雅紀かぁ…」
昨日もそわそわしてた智兄
今だって、立ち上がりかけて俺だと
分かった途端にがっかりな顔。
「智兄、
今日はお客さん連れてきたんだよ
こっちがね、二宮和也って俺の親友。
ほら、お見舞いに来てくれたときに
話した、親友って…アレ?ねえ、聞いてる?」
智兄の視線が俺もニノも通り越して
後ろにいっちゃってる。
そりゃそうだよね…
遅れて入ってきた2人を見た途端に
眠そうだった智兄の目が見開いちゃってる。
腕組みしてる腕につい力が
入っちゃうみたいで、
イタイだろってニノにゲンコツされちゃった。
「…………」
「智兄?あっあのね、そっちの2人が
翔ちゃんと潤くんって言って?
あの時迷子になった晶を助けてくれた
2人なんだよ?
今日偶然、お店に来てくれたから
うれしくて話しかけちゃってんだ。
そしたら、2人が智兄の個展の
パンフレット持ってたからね、
だから、…俺が一緒に…連れて…」
「おい、雅紀あの絵の説明してくれよ。
おまえだって知ってんだろ?」
馬鹿みたいに1人で喋り続ける俺の腕を
ニノが引っ張っていってくれた。