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刑事とJK

第54章 新米刑事~シゲ vs コン~




ニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャー…




「……」

「……」



藤野と斉藤は、呆然と立ち尽くしていた




どこを見ても猫、猫、猫



刑事科室は、もう猫の帝国と化していたのだ







「どうですか、藤野さん」

「たくさん捕まえてきましたよ」




「誰がこんだけたくさん捕ってこいって言ったー!!」


藤野は、シゲとコンを叱り飛ばした



肩を上げながら、

「藤野さんが、たくさん捕ってこいって言ったんですよ?」


恐る恐るそう言うと




「"お目当ての猫7匹"のうちでって話だ!!
関係ない猫を、しかもこんだけたくさん捕ってくる奴がいるか馬鹿!!」




…ここにいます


と、二人は言いたくなったが、どうせ怒られそうだし
黙っておいた





すると斉藤が指示を出した


「自分が捕まえた猫を、仕分けしろ。
目当ての猫をたくさん捕ってた方が勝ちなんだろ?」




「「はい!!!」」



ほんと、いい返事だ






―――――――――――





数的には、シゲが64匹、コンが71匹を捕まえていた



この時点ではコンが有利である



「ほら、写真」



藤野は、逃げた飼い猫の写真を二人に渡した




自分で探せってことだ





シゲとコンは、写真の猫と捕まえた猫とを比べていった




「一匹発見!!」



コンが喜びだす




「こっちもいた!!」



シゲもガッツポーズを取った






二人はずっと猫を見ていった






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