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刑事とJK

第60章 裏切り



斉藤は足音を立てないよう、階段を下りた


そっと覗くと、複数の男たちが、それぞれ手にナイフや銃を持って
階下の人間を縛ったりしていた



「…」




その時、その内の3人が階段へ向かって来るのが見えた



斉藤は急いで階段を駆け上がり、壁際に身を隠した




斉藤には気づかず、上ってきた奴らは奥へ進んで行った




「なんだお前ら…!?」



刑事の橘が、男たちと取っ組み合いになった



しかし相手は3人


橘ひとりでは敵わず、押さえられてしまった



「…」



助けるべき



わかってはいるが、まずは中島にこのことを伝えるため、
相手に見つからないように中島の元へ向かった




刑事科室長室へ向かうと、内窓から部屋の中が見えた



――――!!



すでに室長室には犯人が入っていて、中島がナイフで脅されているのが見えた




…だめだ




斉藤は引き返し、ひとまずトイレへ向かい

天井の枠を外し、天井裏に上った



「まずは敵情視察ってか?」




斉藤は小型ライトを取り出し、天井裏を進んでいった



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