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刑事とJK

第60章 裏切り



「放せてめぇら!!」


斉藤はもがくが、上から何人もが押さえ付けているので
動けない



すると千堂は、パチパチと手を叩きながら斉藤に近づいた


「お前すごいね、他の刑事たちよりも強かったよ」


「…てめぇが、今回の全部の事件の首謀者か」


「ほとんどだ」


「ほとんど?」


「ああ、この作戦、手を貸してくれたのは、お前もよく知ってる小泉だよ」



!!!



「んだと…?」


「小泉は変に頭いいからなー…ここを潰すって話を持ち掛けたら、乗ってきてくれたよ」



千堂はハハハと笑った



「…なんでこんなことを?」


斉藤は聞いた


「ふふ、教えてやるよ。
俺たちはもともと、一度はムショ入りの人間だ
お前ら警察や刑事なんかには世話になったからな、そのお礼に潰してやろうと思ってよ」


「ガキか」


「…。
女連れて来い」


千堂はゆうひを連れて来させた

「お前の女みたいだな」


ゆうひの体に手を回した


『ちょっ…』



「汚ぇ手で触んじゃねぇ!!」


斉藤が叫ぶのを、千堂は楽しげに見下す


「犯してやるよ」


千堂はゆうひを押し倒し、服を脱がしにかかった


『やだ!!
やめっ…!!』


「野郎やめやがれ…!!」



「やめろ千堂!!!」




その声に、全員が振り向いた



言ったのは、吉川だった




「ゆうひちゃんに…手を出すな…
その子は関係ないだろ…」



千堂は唖然としていたが、すぐに大笑いし始めた


ゆうひから離れ、今度は吉川に近づいて行った




「刑事さん方、面白いこと教えてやるよ」



そう言うと、千堂は吉川の縄を解いた



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