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刑事とJK

第61章 泣いてるの?


―――――――――――



「―――何だと!!?
じゃあ、金は?
ほっとくのか…?
いや、いい。わかった」



男はイライラしながら電話を切った




「っくそ!!!」



ガンッと机を蹴り、千花の方へ近づいてきた



「…」



千花は子供たちを自分の後ろに隠した



男は千花の胸倉を掴み、耳元で言った



「…逃がしてやる」



「え!!?」



男のまさかの言葉に、千花は思わず声を出した



「ただし、今から30分、この建物に残っていろ。
30分したら、外に出てもいい」



男はそう言うと、銃を全て背負いはじめた


他の男も同じように支度する




「ど、どうして突然こんな…」


千花はどうしても理由を聞きたくなった



先程千花に喋っていた男が、覆面を取った




「あ…」




なかなか…男前だった





「じゃあな、お姫さん」



男は無理矢理、千花の肩を抱き寄せてキスをした



「―――!!!!????」





唇が離れる



「ごちそーさん」



男はそう言うと、また覆面を被った



「お前ずりぃよ」

「これくらいさせてもらわなきゃ割にあわねー」




そう言いながら、男たちは下へ降りて行った




「…な…///」





…なんなんですか あの人はあー!!!???



いきなり接吻だなどと、そんな、そんな…!!





「チューしたあ」

「先生あの男の人、好きなのー?」


「好きじゃございません!!!」





子供の質問に、ついカッとなってしまった自分が恥ずかしい





「と、とにかく…!!」



千花はゴホンッと咳ばらいし、子供たちに言った




「もうすぐ、家に帰れますからね…」





子供たちは喜び出した




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