
【リレー小説】ルイーダの酒場
第12章 彼女が勇者です!
「ここに盗賊のムトはいるか?」
ムトはギクッとするが、兵士たちはムトの姿がピチピチギャルなため本人だと気づかない。
「その……盗賊ムトとやらが、どうかしたの?」
ムトは違う人のふりして、自らアリアハンの兵士に尋ねた。
ムトだときづいていない兵士二人は、身体のピチピチっぷりに、ちょっぴりデレッとしそうになった。が、いかんいかんと顔を引き締め直して、ムトの問いに口を開いた。
「勇者を探してこいと言ったんだが、探し始めてすでに三日経った。三日以内に探さなければ、牢屋に戻すという約束でな」
「なっ……三日以内なんて聞いてねーよ!」
ムトは思わず叫んでしまった。
「ん? お前、よく見ると誰かに……」
「兵士様、勇者様ならここにいます! 彼女が勇者です!」
レミファがムトに指を差した。
「おい、レミファ……!」
「おおっ! あなた様が勇者でしたか! これは大変失礼いたしました! アリアハンの王様が勇者様をお呼びです。一度アリアハンの城に来ていただけますか?」
ムトはギクッとするが、兵士たちはムトの姿がピチピチギャルなため本人だと気づかない。
「その……盗賊ムトとやらが、どうかしたの?」
ムトは違う人のふりして、自らアリアハンの兵士に尋ねた。
ムトだときづいていない兵士二人は、身体のピチピチっぷりに、ちょっぴりデレッとしそうになった。が、いかんいかんと顔を引き締め直して、ムトの問いに口を開いた。
「勇者を探してこいと言ったんだが、探し始めてすでに三日経った。三日以内に探さなければ、牢屋に戻すという約束でな」
「なっ……三日以内なんて聞いてねーよ!」
ムトは思わず叫んでしまった。
「ん? お前、よく見ると誰かに……」
「兵士様、勇者様ならここにいます! 彼女が勇者です!」
レミファがムトに指を差した。
「おい、レミファ……!」
「おおっ! あなた様が勇者でしたか! これは大変失礼いたしました! アリアハンの王様が勇者様をお呼びです。一度アリアハンの城に来ていただけますか?」
