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【リレー小説】ルイーダの酒場

第12章 彼女が勇者です!

「ちょっと待って……」とムトがレミファの首を掴んで、部屋と隅まで行く。

そして、レミファに顔を近付け、

「おい、クソ賢者! 俺はまだバトマスだ。これから勇者になるためにレベル稼ごうとしてんだぞ。それに今、俺の体は、耳と頭の悪い大神官のせいで女になってんだ。やつらにあんなこと言っちまったら、勇者になっても男に戻れねえだろうが!」

と小声で言った。

「ムト、インパクトあるイベントがあってこそのこの旅だよ」

『ゴツッ!👊💥』

バトマスのパワーでレミファの脳天にゲンコツが落ちた。

ムトは兵士の前に立つ。

「わかりました。ですが、そちらに行くまでに、もう少しレベルを上げないといけません。それまでになりましたら、必ず行かせてもらいます」

兵士は「ではお待ちしています」と、一旦アリアハンへ戻っていった。

ムトはすぐにでもレベルを上げ、転職を繰り返して勇者になるため、すぐに旅に出ることにした。

そこに、ヤスが呼び止める。

「すまんがムトさん、こいつとつばさ、はやてを一緒に連れて行ってくれないか」とヒロを前に押し出す。

「つばさとはやて?」

「キメラとベビーパンサーのことだ」


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