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「偶然ね…私こっちに来てまだ一か月も経たないの、だからこっちのこと何にも分からなくて。」

「そうなんだ、ねぇ、ねぇ、今日ね人妻サークルに行くんだけど、一緒に行かない？」

人妻サークルとしか聞いていないのに、私は心臓はドキッとして、何かを期待してしまっていて

「琴美さんには会いたいけど、私今は普通の妻だから…。」

「そうかぁ、そうよね。でも一対一だと感情出て来ちゃうから、複数の方が良いと思わない？私は自分に正直に生きたから、こう言うの無いとダメなの。」

「そうね。一対一はもういいや。私もあの時の彼とはお別れして来たし…。」

「そうだよね。でもそれで美香子は今満足してるの？」

「してるって言ったらやせ我慢になっちゃうけど、このまま平凡に行きたいって今は思うかな…。」

「そっか、じゃ気晴らししたくなったら、電話して同じ神戸にいるんだし。」

「うん。ありがとう。」

「じゅ良妻頑張って、応援してるね。」

「愚痴の電話とかでも良い…。」

「もちろん良いわよ、私も今は暇だし」

「良かった、また電話するね。」

琴美さんと電話を切った私は心のどこかで人妻サークルに行きたいと言う気持ちが、琴美さんとの繋がりを付けておきたい衝動になって居たのだと思います。





おしまい…。