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熱情~身体が覚えている恋~

第1章 運命

先生の言う通り、授業を聞いていた。

分かりやすい、テンポのいい授業だった。

あっと言う間に、45分は過ぎていった。

「どうだった?」

藤沢先生に聞かれ、うんと頷いた。

「分かりやすい、いい授業でした。」

「それは、光栄だな。」

そして先生は、お日様のように笑った。

「学校は?どこに通ってるの?」

「一高です。」

「あそこは公立だけど進学校だね。大学行くの?」

「できれば。」

その会話が、初めてじゃないくらい気楽で、前から知っているような気がした。

「この塾、通いなよ。」

「ははは……」

これは、恋が始まるシチュエーション?

この恋は、運命なのかな。

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