テキストサイズ

熱情~身体が覚えている恋~

第1章 運命

そして塾に入った時、受付で名前を書いた。

「高島雪音さんね。はい、今日の授業の先生を、紹介するわね。」

「はい。」

そして受付の人が呼んだのは、スーツ姿の似合うちょっとイケメンの先生だった。

「藤沢先生、この生徒さん。今日の見学の方。」

「はい。」

顔を見ると、藤沢先生は私を見て、ハッとした。

「えっ……」

直ぐに私は、目線を下にさげた。

私、なんかしたかな。

「高島……雪音さん……」

「はい。」

もう一度藤沢先生の顔を見ると、今度は笑顔になっていた。

「教室は向こうなので、一緒に行きましょう。」

「はい。」

そこでりりあちゃんと別れ、教室に入った。

「ここで、授業を聞いていてね。」

「はい。」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ