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熱情~身体が覚えている恋~

第1章 運命

「さあさあ、雪音。純也君と一緒に登校したら?」

「うん。」

カバンも真新しくなって、私は靴を履いた。

「行ってきまーす。」

「行ってらっしゃい。」

お母さんに見送られ、私は家を出た。

「ねえ、新しい学校はどんなとこなの?」

「楽しいよ。結構気さくな奴が多くて。雪音もすぐ仲のいい友達ができるよ。」

「そうかな。」

新しい環境に馴染むのは、あまり得意じゃない私に、一人でも知っている人がいるって言う事は、いい事なのかもしれない。

新しい学校には、歩いて20分程で着いた。

「結構、近くなんだね。」

「ああ、地元の高校ってヤツだからな。」

「前の高校は、一駅かかったから。」

「そうだな。」

私達は校門を抜けて、校舎に入って行った。

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