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熱情~身体が覚えている恋~

第1章 運命

「分かった。」

新しい学校の、新しい友達のお願いを、聞かない訳にはいかなかった。

私は早速、お母さんに相談した。

「あら、いいじゃない。いいところだったら、通ってみたら?」

お母さんは、教育に熱心な人だった。

「今度の学校は、一応進学校だけど、短大とか専門学校が多いって聞くでしょ?それで大丈夫かしらと思ってたところなのよ。」

元はと言えば、お母さんがちゃんとした進学校がいいって言って、私は女子高に行ったんだよね。

「今度、りりあちゃんと一緒に、行ってみる。」

「そうね。」


そして私は、翌日。

りりあちゃんが通う塾に、見学しに行った。

「ここだよ。」

りりあちゃんが指さしたのは、中堅の塾だった。

「個別指導でさ。結構頼りになる先生も多いよ。」

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