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第32章 純子の構想

 神としての存在が薄くなることを予知したエロMエッサイ無エッサイムが、神と呼ばれるようになる純子に恐怖し、阻止するためわざわざ純子の前に現れたという訳だ。
「よいか、わたしがお前ごとき人間の前に降臨することなどありえないし、あってはならない。だから、今の記憶は一切消えるが、今のありがたいわたしの助言はお前の心の奥深くに住み着き生き続ける。よいか、慎ましく生きるのだぞ」
 ところが、純子の心の奥深くに、全知全能の神から将来、神と呼ばれるようになるというお言葉をいただいたという残像が誤って植め込まれたことを、エロMエッサイ無は思いもしなかった。

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