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トライアングルパートナー

第5章 ラブゲーム解禁

「お客様はこのゲームアプリがスマホを使って楽しむゲームと思われているようでしたらそれは違います。現実の世界で楽しむネーム通りのリア・ラブゲームなのです。とにかくこのスマホを持ち続けて生活することから始めてください。ラブゲームの進行管理は、このヒトメボレが開始時期を判断し、相手の愛を増幅させて自分に向けさせてくれます。まさに、運命的な愛をヒトメボレが判断し背中を押してくれる恋愛支援アプリです。機能の一つ、ヒトメボレ光線を意中の相手に照射します。マバユイばかりに包まれた光の中で、その愛は二人にとって永遠の愛となるのです。愛はそのとき以上に加速し、さらなる増加を無限に実行します。つまり、無限の愛を手に入れることになるのです。どうです、すごいでしょ?」
「えっ、それじゃ、今まで、愛に縁遠いあたしでも、愛を得られるのですか?」
「もちろんです。ヒトメボレを持てば、だれもがヒトメボレをする。ラブゲームの始まりなのです。愛を育む時間をも加速します。例えば、現実の世界では1年掛かる運命的な出会いを、このゲームでは数日で実現することが可能です。10年掛かる人はわずか1年です。すごいでしょ? 2つ目の機能、運命の恋愛加速装置内蔵ですから効果は絶大です」
 女性は8ピッドの説明を受けてゲームアプリ搭載スマホ「ヒトメボレ」にひとめぼれした。
「今、販売促進キャンペーン中につき、わたしがお客様のサポートを全面的に行います。安心、安全にお楽しみをいただけるようバックアップいたしますのでご安心ください。ゲームのゴール後の感想をお聞かせいただければ、商品代金は永久無償ですので、この良き機会にご購入を決断されれば、お客様の幸せは目の前に現実となり現れます。夢なんかではありません」
「なんか至れり尽くせりって感じでいいわ。でも、変ね、ゲームにゴールできなかったら、お金を取らないわけ? それでもうけになるの?」

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