トライアングルパートナー
第5章 ラブゲーム解禁
「リア・ラブゲームアプリ販売中? 初めて聞くゲームですけど、これって人気商品なんですか?」
女性が8ピッドにきいてきた。
「もちろん、これから人気が出るゲームです。開発者である私が自信を持っておすすめできる商品です」
「わぁー すごい、あなたが開発者さんですか? このゲームってデモとかありますか?」
「ええ、もちろん、と言いたいところですが、普通のゲームではありませんからデモは作ってないんですよ。でも、どんなゲームかは、個別にご案内できますから、中へどうぞお入りください」
8ピッドは女性を中へ招き入れた。女性が先に玄関から入っていく。その後姿を見た彼は「第一号様、ご来店」とつぶやいてにたりと笑った。8ピッドはゲームアプリのあらすじ、そして、肝心、要であるスマホ本体であるヒトメボレの機能と効果を詳細に説明した。女性はとても熱心に彼の話を聞いていた。
「あたしの求めていたゲームができるみたいですね。それも、現実の世界で展開されるなんて、夢みたいですね…… もしかして、このゲームは夢を見させてくれるのですか?」
女性はゲームが現実に起きるという8ピッドの説明を聞いて驚く。現実に起きるという錯覚を生む夢なのか、と尋ねた。人間には理解できなくて当然である。神の使いが降臨し、本格的に人間界に愛を育むなど初めてのことだ。それもその原因は今田純子という人間のせいだ。彼の上司であるエロMエッサイ無は今田純子が神もどき化することを危惧している。邪神も恐れる人間とはどんな能力を持った人間か。8ピッドは純子と戦う日を心待ちにしていた。今、彼はそのための布石、足固めをしている。彼の当面の計画は、「城を攻めるなら外堀を埋めろ」と、人間の格言通り、事を運ぶ算段だ。郷に入ったら郷に従えとも言うし、と彼は心中でつぶやく。
女性が8ピッドにきいてきた。
「もちろん、これから人気が出るゲームです。開発者である私が自信を持っておすすめできる商品です」
「わぁー すごい、あなたが開発者さんですか? このゲームってデモとかありますか?」
「ええ、もちろん、と言いたいところですが、普通のゲームではありませんからデモは作ってないんですよ。でも、どんなゲームかは、個別にご案内できますから、中へどうぞお入りください」
8ピッドは女性を中へ招き入れた。女性が先に玄関から入っていく。その後姿を見た彼は「第一号様、ご来店」とつぶやいてにたりと笑った。8ピッドはゲームアプリのあらすじ、そして、肝心、要であるスマホ本体であるヒトメボレの機能と効果を詳細に説明した。女性はとても熱心に彼の話を聞いていた。
「あたしの求めていたゲームができるみたいですね。それも、現実の世界で展開されるなんて、夢みたいですね…… もしかして、このゲームは夢を見させてくれるのですか?」
女性はゲームが現実に起きるという8ピッドの説明を聞いて驚く。現実に起きるという錯覚を生む夢なのか、と尋ねた。人間には理解できなくて当然である。神の使いが降臨し、本格的に人間界に愛を育むなど初めてのことだ。それもその原因は今田純子という人間のせいだ。彼の上司であるエロMエッサイ無は今田純子が神もどき化することを危惧している。邪神も恐れる人間とはどんな能力を持った人間か。8ピッドは純子と戦う日を心待ちにしていた。今、彼はそのための布石、足固めをしている。彼の当面の計画は、「城を攻めるなら外堀を埋めろ」と、人間の格言通り、事を運ぶ算段だ。郷に入ったら郷に従えとも言うし、と彼は心中でつぶやく。