ナカまで愛でてトロトロに溶かして
第5章 【ターニングポイント】
その後いつ来たのかも、どうやって身体を起こして迎え入れたかも途切れ途切れの記憶しかない。
ハイなままなのか、はたまた安心して少し眠ってしまったのかよく覚えていないけれど。
気が付けばベットの上で、眠っていた章介の朝勃ちしたオチンチンに腰を沈めていた。
何の許可もなくただ勝手に、自らの欲を抑える為だけの行為。
それでも来てくれてたんだと少しホッとして腰を振る。
「ん……悠?ハハ、何やってんの」
寝ぼけ眼の章介に口を押さえるように唇を重ねる。
大胆だねぇ…と言われ子宮がキュンと疼いた。
こんなのやって許されるの章介くらいじゃない。
「昨日覚えてる?ほぼほぼ下着姿でお出迎えしてくれたぞ?誘ってんのって思ったけど俺の顔見た途端倒れるように爆睡するとか何なのお前…」
「ん……やっぱ寝たんだ」
「電話じゃ悲壮感漂ってたからすっ飛んで来たのに」
「ごめん、会いたかったのは本当」
「へいへい、いつどんな時でも駆けつけますよ?悠のSOSですから」
「今もSOSなんだけど」
「え…?」
腕を引っ張り身体を起こして対面座位に。
「動いてよ、めちゃくちゃにするの得意でしょ?」
外はまだ薄暗い早朝。
明るくなる前に壊してよ。
「ご機嫌ナナメですか?姫は」
そう言って少し脚を上げてくる。
突き上げる準備。
背中に手を添えて後ろにも手をつく。
これは怒りなのかどうかも判断つかないよ。
「ん……気持ち良くなりたいだけ」
「切羽詰まった極限状態に俺を選んでくれたから良しとしましょう」
「あぁんっ…はんっ…んんっ」
章介の腰が動くたびに声が漏れる。
気持ち良い……ポルチオに向かってグイグイ押してくる。
摩擦が頂点を目指して快楽を誘う。
揺れながら自分も腰を振った。
「すっげぇ締まる……そんなに欲しかったの?お前やっぱり俺に気持ち戻ってんじゃね?なぁ、悠、元の関係に戻らねぇ?俺は戻りたいよ、今度こそお前に寄り添っていきたい」
「ハァハァ、集中して、萎える」
抱き寄せて顔を見なくした。
あと少しでイケる。
とにかく頂点に昇りたい。