ナカまで愛でてトロトロに溶かして
第7章 【譲れないもの】
キスで声を抑えて2人で痙攣を繰り返す。
悔しいけど、凄い濡れた。
気持ち良かった。
ていうか、部屋出るの怖いんですけど。
絶対バレてるじゃん。
ゴムを外し、ティッシュに伸びた手を止めてお掃除フェラしてあげる。
「あっ……ちょ、手加減して」
そんな事言われたら本当はまた新しいの着けてベットに押し倒したいところだけど今日は我慢する。
チュパッと離して見上げると骨抜きにされてる鍵山さんも意外と唆るの。
「早漏な鍵山さんも好きかも」なんて言ったらこの口黙らされた。
胸をトントンして「ネーム」と現実に引き戻す。
「ん……まだ1分残ってるだろ」ってまた塞がれる。
時間ギリギリまで口内犯されたこっちは腰にキテんだよ。
頭を撫でられネーム持って出て行った。
ちょっとだけベットに横たわる。
服を直してリビングのソファーに戻る。
何気ない顔をしていたが2人とも目が合う事なく作業に没頭してくれていて助かった。
「読み切りだけどめちゃくちゃ良いな、連載に持って行きたくなるけどそれも見越しての内容みたいだ」
どうもどっぷり浸かった不倫ものの後は純愛描いてみたくなるのよ。
読み切りだからこそ出せる構成ばかりだけどね。
さすが鍵山さん、わかってる。
「言っとくけどタカラアキの純愛物語も結構根強いファンが居るんだぞ?」
「連載は無理、こんな甘いの長く描けない、すぐ虐め抜いちゃう」
「アハハ、肝に銘じておくよ、タカラアキに純愛の連載は無理だって」
「ん……それで宜しくお願いします」
蓮くんの淹れてくれた美味しい珈琲を飲みながら談笑していたら下ろしていた髪に触れてきた。
目でやめるよう合図するもニヤリとやめる気配ナシ。
今は真後ろに居るんだってば。
この男、わざと楽しんでるな?
組んでた脚にも触れてくるし距離を取ると引き寄せられた。
我慢ならないと顔を上げた時点で一瞬重なって離れる唇。
思わず後ろを向いて見られてないか確認しちゃった。
そっと耳元で「可愛い」って茶化してくる。
黙々と作業してくれていてホッとしたけどこんな子供じみた真似するのなら…とこちらも耳元で囁いてあげる。
「私が良いって言うまで禁欲ね」