ナカまで愛でてトロトロに溶かして
第7章 【譲れないもの】
向こうから聴こえる声に反応してる身体がムカつく。
お願いされたら余計天邪鬼になる性格何とかしたい。
「わかった、急いで、気の変わらないうちに」
なんて捨て台詞、どの口が言ってんだか。
すぐに鳴るインターホンに直接鍵を開ける。
「遅いよ、何分待たせるの」と玄関先で唇を重ねた。
触れた瞬間にドドド…と押し寄せる独占欲。
もう気付いたら飛び乗っていた。
「遅いのはこっちのセリフ、もう待つのくたびれちゃった」
脚でホールドする私をしっかり抱き抱えて見上げてる。
「やめるの?」
「俺が必要ならちゃんと飼い慣らしてよ……放置し過ぎると飢え死にするだろ」
「ベット連れてって」
「制御出来ないぞ?お前のせいだからな」
「ん…………」
そのまま寝室まで抱っこされてベットに降ろされた。
どうせ脱がされると黒のブラ付きスリップで待ってた。
Tシャツにジーンズというラフな格好でやって来た章介もすでに下は膨らんで苦しそう。
キスの嵐を受けながらジーンズのファスナーを下げる。
そこからは自分で脱いでくれて下着越しに固くなったオチンチンを愛撫する。
もう顔を出しそうなくらいビンビンだよ。
ブラ紐を下げられ露わになった乳首に舌が這うだけで声を上げてしまう。
もしかしたらもう、他にセックスしてくれる相手が見つかったのかも知れないって思ってた。
確かめもしない事実無根に背を向けちゃってたの。
縛っちゃいけないとも思ってたし、結局格好つけたかっただけかも。
「章介……焦らさないで、壊して」
今まで性欲をぶつけ合ってただけだった。
何も考えずにただ快楽を与え合うだけ。
それだけの関係だった。
けど、居なくなるなんて考えられない。
久しぶりに純愛描いておかしくなっちゃったかな。
ないものねだりしてる?
目の前に来たのが偶然にも章介だった?
「違う……章介……もっと私が壊れるまで抱いてよ」
クンニしてくれてたのに押し倒して跨った。
ガチガチに勃ったオチンチン握って自ら腰を下ろす。
ちゃんとまだ濡れてなかった。
この痛みは自分で濡らす。
足りないものは自分で補う。
ずっとそうやってきたのに。