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ナカまで愛でてトロトロに溶かして

第3章 【秘密の伏線】








「あれ、明日って私14時からになってますけど急ぎの件ってありましたっけ?」




帰り際、シフトを確認しながら千景ちゃんが聞いてくる。




「あ〜明日ちょっと私抜けれない用があって先に片しといてほしいトーンがあるんだ〜」




「了解です、じゃ、14時に来ますね」




「あ、明日は何か出前館でも頼もうか」




「あ〜でも明日はスープカレーの予定で材料買っちゃいました」




バン!とその場で壁ドンしちゃう。
たまにめちゃくちゃ可愛い笑顔見せてくれるからアラサーには響くんですよ。
びっくりしてるところ悪いけど蓮くんが居ようが居まいが関係なくチュッとキスしちゃうの。
目をパチクリしてフリーズするから舌入れてやろうかと思ったら全力拒否するんだもん。




「ちょ、ちょ、アキ先生ー!何サラッと自然にキスしてるんですか」




「ファーストキスでもないから別に良いでしょ?あれ?女は初めて?」




「普通しませんから!」




「なーんだ、女ともたまにはしないと〜人生半分損してるぞ?」




「何かアキ先生良い事あったんですか?」




靴を履き終えた2人の頭を撫でて
「うーん、とびきりエロいの出来上がりそう」なんて言ったら目を合わせて赤らんでいる。
なんせ18禁で本意気のTL漫画家ですから。
私がとびきりエロいって言ったらマジなやつです。




「じゃ、明日ね〜」と見送るフリして蓮くんだけ引き戻し頬にチュッてだけのフレンチキス。
ただただ真っ赤になってエレベーターのボタンを先に押しに行った千景ちゃんを追いかけて行っちゃった。




「バイバーイ」と玄関の外まで見送った。
チラッとこっちを振り返ってペコリと頭を下げてる。
最後まで視線合わせてくれなかったな。
最近ね、この曖昧だけどドキッとさせるヤツ…自分の中でキテる。




どうせなら私生活でもちょっとしたドキドキって欲しいじゃない?
それが一番手短なアシスタントになるわけで。
2人は本当よく働いてくれる。
作業の他にも定期的に掃除もしてくれてるし食事の管理まで、頭上がらないな。




翌日、時間通りにやって来た千景ちゃん。
「よし、着替えようか」と言ったら笑顔が消えました。
勘の良い千景ちゃんはこれから何があるのか瞬時にわかったようです。









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