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ナカまで愛でてトロトロに溶かして

第3章 【秘密の伏線】






「居心地良いって事?私の世話散々させられといて?本当に描きたいのはTLじゃないのに?」




真っ赤な顔して偽物眼鏡を掛け直す彼は。




「僕はタカラアキ専属のアシスタントです」




「じゃ、結婚する?」




「なっ!何でいつもそうなるんですか!からかってばっかり!もうその手には乗せられませんからね!?」




ゆでタコみたいで面白いね。
墨吐きそう。
肌も凄く綺麗で毛穴ないよ?
24歳で彼女なしか。
モテてたでしょ?って聞いても首を振る。




「アキ先生はご存知ないでしょうから言いますけど、此処に来る前の僕めちゃくちゃ太ってたんですよ、86キロありました」




「えっ!?蓮くんが!?」




「ええ、彼女にフラれ仕事でも行き詰まり暴飲暴食でブクブクと……だからモテるわけないです……でも太ってると持久力もなくなってくるし狭い作業場だと迷惑かかるなって思って辞めてから死ぬ気でダイエットしました、見た目も変えようと髪を染めてみたり……たまたまそこで求人募集を見かけて、やっぱり僕はこの仕事が好きだし自分に合ってるなって思ったから応募しました」




「で、こんな私に出逢っちゃったんだ?」




「はい、それで今に至りますね」




「え、否定してよ、尊敬してるって言ったくせに」




笑うと更に格好良いんだよ、原石だ。
7つも年下の男の子にキュンとしてる。
頼りになって時々お母さんみたいで、時々やっぱり男の顔をする。
見てて飽きないな。




「ありがとうね、これからも一緒に仕事しようね?2人が居ないと私すぐダメになるのわかってるでしょ?」




「はい、それでちょっと提案というかお願いなんですけど」




何?改まって。
こっちが緊張する。




「何処よりも高いお給料払って雇って頂いて大変恐縮なんですが、やっぱり僕の技量に見合ったお給料にしてくれませんか?せめて以前働いていたお給料額に下げてください、勿論今まで通り…いや、それ以上に頑張ります!僕がちゃんと成長したって自覚出来た時にまた交渉させてください」




モジモジしてずっとそんな事考えてたの?
膝に手を置いて寄り掛かる。








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